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増加する「黒字リストラ」。年功序列から実力主義の会社へ

増加する「黒字リストラ」。年功序列から実力主義の会社へ
「黒字リストラ」という言葉をよく聞くようになってきました。
企業は年功序列から実力主義へと変わっていきます。

黒字リストラ

黒字リストラとは

こんにちは!

皆さんは黒字リストラという言葉をご存知ですか?

青電社ではYouTubeチャンネルを運営しています。
朝のモーニング中で我が社の社長が「黒字リストラ」について
ふれています。

【黒字リストラ?!】大企業に入社しても安泰じゃない!
生き残る方法は〇〇!【社長とモーニング】
https://youtu.be/-MnFT3lzLG0

黒字リストラとは好業績であっても将来的なリスクを見越して、
組織をリストラクチャリング(再構築)することをいいます。

本来”リストラ”とは業績不振のため、人員を削減することですが
黒字リストラは立て直しのための人員整理というより、
人員の新陳代謝を目的として行われるそうです。

日本の企業は年功序列をもとにした賃金体系の企業が多いため、
ミドルシニア層に人件費のコストを割いています。

これを若い世代に再分配することで、健全な組織風土を
醸成させることが狙いの一つです。

しかし、年齢が若いからといってクビを切られないかというと
そうではありません。決して安泰ではないのです。

 

年功序列から実力主義へ

日本は終身雇用制度によって従業員のエンゲージメント率を
高める仕組みでありました。

しかし、2019年4月には、日本経済団体連合会(経団連)の
中西宏明会長が「終身雇用制の見直し」を言及し、時代の変化が
より鮮明になりました。

東京商工リサーチの調査によると、2019年1~11月に早期・希望退職者を募集した上場企業はのべ36社。対象人数は1万1351人。過去20年で社数、人数ともに最少だった2018年(1~12月)と比べると、社数は12社から36社で3倍増、人数も4126人から1万1351人と3倍近い増加となっています。日本経済新聞は、早期・希望退職者を募った上場企業35社のうち、57%にあたる20社の通期最終損益が黒字だったと報じています。

では、なぜ企業は黒字リストラを行うのか。

それは、年功序列から実力主義への構造改革の一手と見ることができます。
人材の選択と集中を行うことによって、「指示待ち人材」ではなく
主体的に動ける「自律型人材」を増やしていくのが目的です。

これからの時代、主体的に物事を捉えることができる人間が
生き残っていけるのです。

 

VUCAの時代に必要なもの

リストラ対象は、40代や50歳以上の「働かないおじさん」ばかりではありません。

 

VUCAという言葉をご存知でしょうか?

 

Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、
Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を並べて
「VUCA」といいます。

「変動性」と「不確実性」が高いということは、現状を変えずに
放置しておくリスクが無視できないほど高まっているということを意味し、
「複雑性」と「曖昧性」が高いということは、大きな単位で
物事をとらえられない時代となった、ということであります。

 

このVUCAの時代に対応できない人材、
つまり、現状を変えられない、チャレンジできない人材は若くても
必要とされないわけです。

変化が激しく、曖昧な時代に未来へ向かって努力を怠る人を、
もう企業は見切りをつけるのです。

若ければ良いというわけでなく、特定の「個人」が
輝く時代に変化してきています。

替えの利かない人材になることがこれから生き残れるわけですね。